県立高校から、
長崎大学・医学部へ、
現役合格を決めた生徒君。
喜び勇んで、報告に来てくれました。
「おめでとう!
頑張り抜きましたねー。」
幼い時は、ピアノが嫌で、
辞めたい、と何度も思ったし、先生に「辞める!」
と、言ったんだけど。。なあ。。
しかし
母と先生は、
「辞めたらいかん!後々、役立つから。。」
と、強気の発言をした。。あれは、一体なんだろう。。
更に母は、
「ピアノを辞めるなら、好きなスポーツも、辞めさせる」
と、上乗せで、脅かしてきたし。。。
騙されたように。。導かれるように。。
レッスンに通い続けて。。
挙げ句には
高校2年まで、コンクールに出場し、
発表会も出演。
(スポーツの試合とコンクールが被らないように、決定権を持つ母。
今思うに、僕の演奏を楽しみにしていたのかな。。)
学校、スポーツ、ピアノの生活の日々が、当たり前になる。
そんな中で、受験に役立つ事が判ってきた。。
天才でない僕にとって、ピアノは難しい。
それに、
舞台での演奏は、ミスできないし、止まってやり直しはできないんだよね。
だから、緊張度合いは、凄く大きい。
こんなに、緊張する事は、ピアノ以外には無い!
ようになった。
ある時、気づいたんだ。
答案用紙は
ミスに気付いたら、消して書き直しが出来るんだよね。
こんな気楽な事はない。
(難しいピアノを知ってるから、試験は
楽になった。よっしゃ!)
また、
学科での苦手も、目標に向かうならば、
やり遂げないといけないんだよね。
逃げては行けない。
ピアノ同様、努力すれば良い!
これが、
僕の受験スタイルになりました。
「先生、
背中を押してくださり、見守ってくださり、
ありがとうございました!」
数回も、頭を下げた生徒でした。
(ピアノレッスンには、学科は無いのです。
けれどね。
ピアノから得た事は大きくて、受験の成功に
なりましたね)
ピアノが役立ちましたか?
「はい。勿論。
入学まで時間があるから、
ピアノを弾こうかなあ?」
ひゃあ。
一時は、ピアノを辞めたかった生徒の言葉に、
先生は、目を丸くしながら、大きく頷きました。
「それは、良いと思うよ。」
先生が呟いていた、
ピアノが弾けるお医者さんに、
歩み始めました。
「新大工教室」には、
お医者さんの卵が多いのです。
「病気になったら、誰かに頼れるわ」
と言ったら、
「先生、病気になるなんて。それは
駄目です」
と、
大人の対応をしてくれました。
合格、おめでとうございました!
教室には、桜が咲く春がまだまだ続きます。
みんな、応援していますよ。